茶器の手引き

日本の四季を彩る中国茶席の室礼(しつらい)|春夏秋冬の茶葉・茶器・茶席布のコーディネート

中国の茶文化と、日本の四季を愛でる感性が融合した「季節の室礼(しつらい)」。春の新緑、夏の清涼、秋の豊穣、冬の静寂。季節の移ろいに合わせて茶葉と器の組み合わせを変えることで、一杯のお茶が運ぶ季節の便りを全身で楽しむことができます。

1. 四季の茶席コーディネート表

季節 おすすめの茶種 器の素材テーマ 席布・空間の演出
春(新緑の芽吹き) 西湖龍井、洞庭碧螺春、新茶白牡丹 薄手白磁・透明ガラス器 淡い生成り麻布、若葉の小枝を一輪
夏(清涼と涼風) 清香型台湾高山茶、冷茶水出し烏龍 耐熱ガラス茶海・青磁杯・銀製茶托 藍染め布・竹すだれ、ガラスに映る氷水
秋(豊穣とアロマ) 武夷岩茶(大紅袍)、鳳凰単叢、東方美人 朱泥急須・無垢銅製壺承 柿渋染め・深い茶系の布、秋の野草
冬(温もりと静寂) 年代物プーアル熟茶、老白茶煮出し 紫泥壺・厚手陶器・真鍮蓋置 濃紺・墨色のウール/木綿布、キャンドルライト

2. 季節感を添える「引き算の美学」

季節を演出しようとして飾り立てすぎるのは禁物です。卓上には必要最小限の道具だけを置き、庭の片隅で見つけた季節の草花を一輪だけ小さく生ける。その余白の中にこそ、深い季節の情緒が宿ります。

茶席に季節感を添える野草の生け方は、茶席を彩る「茶花」の選び方をご覧ください。

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