中国茶の淹れ方には、大量の湯水を茶盤の上で豪快に流す「湿泡法(しっぽうほう)」と、卓上を濡らさずスマートに楽しむ「乾泡法(かんぽうほう)」があります。現代の日本の住環境や書斎・リビングでは、乾泡式を選ぶ方が増えていますが、「排水ホース付きの茶盤を使わない場合、余分なお湯や水滴はどこに捨てればいいのか」という疑問が生じます。本稿では、乾泡式における水処理の3つの道具(壺承・建水・茶巾)の役割分担を解説します。
1. 乾泡式を支える3つの水処理道具
| 道具 | 主な役割 | 具体的な使い方 |
|---|---|---|
| 壺承(こしょう) | 急須足元の水滴受け | 急須の下に敷き、注ぎ口から伝うわずかな滴を受け止めます。 |
| 建水(けんすい) | 捨て湯・茶殻受け | 茶器を温めた湯や、洗茶の湯を流し入れる卓上水こぼし容器です。 |
| 茶巾(ちゃきん) | 底面の水滴拭き取り | 急須から茶杯へ注ぐ前に、急須の底面を軽く当てて水滴を拭います。 |
2. 乾泡式でのスマートな所作の流れ
乾泡式では、上記3つの道具を連携させてスムーズにお茶を淹れます。
- 茶器の温め: 急須や茶杯に注いだ温め湯は、手元脇の建水へ静かに捨てます。
- 急須の底を拭う: 急須を持ち上げたら、折りたたんだ茶巾の上に底を一度当てて余分な水滴を吸わせます。
- 急須を戻す: 抽出の合間は急須を壺承の中央に静かに戻します。
3. SEKIMONOの銅製壺承
SEKIMONOでは、中国・江蘇省無錫市の工房にて職人が銅素材に手仕上げ・表面着色を施した壺承を受注制作(通常3〜7日で制作し、制作完了後に発送)しております。乾泡式の茶席に落ち着きをもたらす適度な重量感(φ192 × H30 mm)を備えています。