長年愛用した銅製茶器や、長期間使わずに保管する前の道具に、しっとりとした深い艶を与え保護皮膜を補強する「オイルコンディショニング」。古来より日本の刀剣や伝統金工でも用いられてきた、天然植物油を使った安全なお手入れ手順を解説します。
1. 使用する油の選定:不乾性油・半乾性油
- 純正椿油(推奨):酸化しにくく変臭が極めて少ない最高峰の保護油。金属表面に薄く伸びて上品な光沢を与えます。
- くるみ油(胡桃油):サラリとした質感でベタつかず、木工品や金属器の艶出しに古くから愛用される天然油。
- ※ 食用サラダ油やオリーブオイルはNG:時間が経つと酸化して嫌な油臭さやベタつきの原因になります。
2. オイルケアの正しい手順(極薄が鉄則)
- 器の汚れを落として乾燥させる:水気とホコリを完全に取り除きます。
- 布に1滴だけ油を取る:直接器に油を垂らさず、柔らかい綿布に米粒1〜2粒程度の油を染み込ませます。
- 全体に極薄く塗り広げる:布の油分を器全体に薄く均一に擦り込みます。
- 乾いた清潔な布で完全に乾拭きする:表面に余分な油分が残らないよう、サラサラになるまで念入りに拭き取ります(油が残っているとホコリを吸着します)。
日々の30秒布拭き習慣については、古銅色の美しさを保つお手入れ法をご覧ください。