茶器の手引き

中国の茶壺(紫砂壺)と日本の急須の特徴|素材・構造と使い分けの考え方

中国茶で用いられる茶壺と、日本茶で親しまれる急須。どちらも茶葉を湯で浸出して注ぐ器ですが、産地名だけで使い勝手が決まるわけではありません。素材、表面、持ち手、茶こし、容量を、実際の製品ごとに確認することが大切です。

宜興の紫砂壺を知る

中国・江蘇省の宜興は、紫砂の茶壺で知られています。米国スミソニアン国立アジア美術館の宜興茶壺の収蔵記録にも、釉薬を掛けない焼き物の例が見られます。ただし、収蔵品の特徴をすべての現代製品に当てはめず、購入する作品の材質と仕上げを確認してください。

日本の急須は、持ち手と茶こしも見る

常滑焼の公式案内では、急須の茶こしにもさまざまな種類があることが紹介されています。急須を見比べるときは、持ち手の向き、持ち上げやすさ、茶こしの形、洗う際に手や道具が届くかを確認します。「日本の急須」という呼び方だけで、同じ構造だと決めつけないようにします。

飲む量と茶葉に合わせて選ぶ

一度に飲みたい量と人数から容量を考え、使う茶葉が注ぎ口へ流れ出ないか、製品の茶こしを確認します。味や香りの感じ方は、茶葉、湯温、浸出時間などにも左右されます。産地や材質だけで、お茶がおいしくなると断定することはできません。

茶壺や急須を置く場所を整える

SEKIMONOで扱う銅製壺承は、茶壺や急須を置くための道具です。八方来財などを検討する際は、器の底面と壺承の写真・外形寸法を別々に確かめます。壺承の選び方もご参照ください。

現在の壺承の作品一覧では、銅の意匠と寸法をご覧いただけます。

参考:スミソニアン国立アジア美術館の宜興茶壺常滑焼公式ポータル・急須の魅力

SEKIMONO

茶器の手引きへ戻る