「お気に入りの茶器を、棚の奥にしまい込んでおくのはもったいない」。職人の手仕事によって作られた茶器や金属道具は、使っていない時間も空間を豊かに彩る美しい美術工芸品です。リビングのオープンシェルフやサイドボードで楽しむ、端正な見せる収納のコツをまとめました。
1. 美しく見せる「三角形の構図(トール・ミドル・ロー)」
平面的に並べるのではなく、高低差をつけた立体的な三角形を作ると視線が自然に落ち着きます。
- 後方(高さ):茶筒(六君子スタンド)や小さな一輪挿し。
- 中央(中核):壺承の上に急須をセットした茶席のメイン。
- 手前(低さ):茶則や蓋置、茶杯を余白を持たせて配置。
2. 異素材のコントラストで引き立てる
無垢の木の棚板の上に、古銅色の金属製茶盤や壺承を置き、その上に白磁や紫砂の器を乗せる。木・金属・土・磁器という異なるテクスチャが重なり合うことで、深みのある陰影が生まれます。
3. ホコリを防ぎつつ風通しを保つ
密閉されたガラス扉付きキャビネットよりも、適度に通気性のあるオープンラックの方が茶器の乾燥状態を良好に保てます。日常的に手に取ってお茶を淹れることが、器にホコリを溜めない最高の手入れになります。
リビングの茶席空間の室礼については、四季を彩る中国茶席の室礼もご覧ください。